Tevauは日本で使い続けられる?RedotPay停止との違いと備え

Tevauは日本で使い続けられる?RedotPay日本停止を受けて、公式情報と金融庁の資料から分かっていることと5つの備えを整理した記事のアイキャッチ
この記事の結論(2026年11月6日時点)
  • Tevauが日本で使えなくなるという告知は、現時点で出ていません。公式サイト・公式noteのどちらにも記載がなく、金融庁の警告一覧にも名前はありません。
  • ただし「RedotPayが止まった理由」は、Tevauにも同じように当てはまります。RedotPayは「日本の暗号資産交換業者登録を取得していない」ことを理由に停止しました。Tevauも日本の登録はありません。
  • やるべきことは「やめる」ではなく「置きっぱなしにしない」。残高を使う分だけにしておけば、仮に告知が来ても慌てずに済みます。

2026年10月19日、RedotPay(レドットペイ)が日本での新規登録停止を発表しました。すでに使っている人向けのサービスも、順次制限されて最終的には終了する予定です。

この発表のあと、同じ暗号資産デビットカードであるTevau(テバウ)について、「Tevauも同じように使えなくなるのでは」という不安の声が出ています。カードを持っている人にとっては残高の問題ですし、これから作ろうとしている人にとっては「今から作って大丈夫なのか」という判断の問題です。

この記事では、公式サイトと金融庁の公表資料だけを根拠に、分かっていることと分かっていないことを分けて整理します。そのうえで、どちらに転んでも損をしにくい備え方をまとめました。

先にお断り

この記事は「Tevauが危ない」と言うためのものではありませんし、逆に「Tevauは安全です」と保証するものでもありません。筆者にはどちらも分かりません。

分かるのは「公式が何を言っているか」「行政が何を公表しているか」「過去に似たことが起きたときどうなったか」の3つだけです。その3つから、自分で判断するための材料を並べます。

目次

RedotPayに何が起きたのか

まず、今回の不安のきっかけになった出来事を正確に押さえます。RedotPay公式のヘルプセンターに掲載された告知(2026年10月19日)の内容は、次のとおりです。

RedotPay公式告知の要点
  • RedotPayグループは、日本の暗号資産交換業者登録やその他の業登録を取得していない
  • そのため現行サービスは、日本の規制上の要請を満たしていないと認識している
  • 日本での新規会員登録を停止し、日本のApp Store・Google Playからアプリの配信も停止した
  • 既存の日本在住者向けサービスは順次制限し、最終的に終了する予定(日程は未定)
  • 日本で登録済みの事業者であるBTCボックスを買収し、日本の法律に沿ったサービスを準備している

出典:RedotPay公式「Notice to RedotPay users in Japan」

ここで注目したいのは、停止の理由が「経営不振」でも「不祥事」でもなく、「日本の登録を持っていないから」だったという点です。つまり、サービスの質とは関係のない理由で止まりました。

そして、これが不安の核心でもあります。同じ条件に当てはまるサービスは、ほかにもあるからです。

Tevauは同じ状況にあるのか

結論から言うと、「日本の登録がない」という一点については、Tevauも同じです。ここは正直に書いておきます。

Tevauの運営会社と登録状況

Tevau・RedotPay・bitfreeの日本の暗号資産交換業者登録と海外ライセンス、金融庁の警告一覧への掲載有無、日本向け停止告知を比較した表
3枚とも日本の登録はありません。違いは「停止の告知が出ているかどうか」だけです(2026年11月6日時点)

Tevauの公式サイト(tevau.io)には、運営会社と各国での登録が明記されています。2026年11月6日時点の記載は次のとおりです。

国・地域法人名登録・ライセンス
香港Tevau Technology Limited(登録番号76280597)Money Lender Licence/TCSP Licence
カナダTevau Technology Canada Limited(BC1555683)FINTRAC のMSB登録/カナダ銀行のPSP登録
アメリカTevau Technology US LimitedFinCEN のMSB登録
日本—記載なし
誤解しやすいポイント

「海外で登録を持っている=日本でも大丈夫」ではありません。

香港・カナダ・アメリカの登録は、それぞれの国の法律にもとづくものです。日本の居住者にサービスを提供するために必要な登録とは別物で、日本の規制に対する備えにはなりません。RedotPayが止まった理由は、まさにこの「日本の登録がない」という点でした。

金融庁の警告一覧に名前はあるか

金融庁は「無登録で暗号資産交換業を行う者」の一覧を公表しています。海外所在業者の部分は令和8年9月に更新されており、2026年11月6日時点、Tevau・RedotPay・bitfreeはいずれも掲載されていません。掲載があるのはBybit・MEXC・Bitget・Binance・KuCoinなどの取引所です。

Tevauの名前はありません。ただし、ここも誤解されやすいところです。金融庁自身が「このリストに載っていないことは、無登録営業をしていないという意味ではない」と注意書きをしています。リストはあくまで「警告書を出した時点で確認された者」を並べたもので、掲載がないことは何の保証にもなりません。

実際、RedotPayもこのリストには載っていません。載らないまま、自主的に日本から撤退しました。

分かっていること・分かっていないこと

項目2026年11月6日時点
Tevauの日本向け停止の告知出ていない(公式サイト・公式noteともに記載なし)
日本からの新規登録できる
日本の暗号資産交換業者登録無い(RedotPayが停止理由に挙げたのと同じ状態)
金融庁からの警告公表された一覧には掲載なし
今後停止するかどうか分からない
停止する場合の時期・条件分からない

「分からない」が2つ残ります。ここを埋められると言っている情報源があれば、それは推測です。判断材料は「止まる可能性はゼロではない」という一点だけで、それ以上は誰にも分かりません。

2026年に起きた「日本撤退」の流れ

RedotPayの件は、単発の出来事ではありません。2026年は、海外の暗号資産サービスが日本から撤退する動きが続いた年でした。

2026年に海外の暗号資産サービスが日本から撤退した流れを示したタイムライン図。8月Bitget、9月金融庁の一覧更新、10月19日RedotPayの日本での新規登録停止、現在Tevauは告知なし
どれも「日本の登録がないこと」が理由でした

共通しているのは、どれも「予告なく、ある日いきなり告知が出た」という点です。告知から新規登録停止までの猶予はありませんでした。

一方で、既存の残高がその日に消えたケースはありません。RedotPayも「順次制限し、最終的に終了」としており、出金や残高の扱いについては追って案内するとしています。Bitgetも出金の期限は段階的に設けられました。

過去の例から分かること
  • 告知は突然出る。新規登録はその日から止まる
  • ただし残高が即日消えた例は、今のところ無い
  • 慌てることになるのは「普段使わないお金まで置いていた人」
  • 逆に言えば、置いている額が小さければ、告知が出ても困らない

今できる5つの備え

「止まるかどうか分からない」という状況で合理的なのは、どちらに転んでも損をしにくい形にしておくことです。具体的には次の5つです。

暗号資産デビットカードが停止しても困らないための5つの備えを示した図。残高を使う分だけにする、出金を試す、公式告知の確認先を決める、1枚に集中させない、税金の記録を残す

1. 残高は「当面使う分」だけにする

これが一番効きます。暗号資産デビットカードは、銀行預金のような日本の利用者保護の対象ではありません。これはTevauに限らず、RedotPayもbitfreeも、この業態のサービスすべてに共通する性質です。

目安としては、1〜2か月で使い切る額まで。貯める場所としては使わない、と決めておくだけで、告知が出たときのダメージはほぼゼロになります。

2. 出金のやり方を、実際に一度試しておく

いざというときに慌てるのは、出金を一度もやったことがない人です。手順・手数料・かかる時間・1回あたりの上限は、落ち着いているうちに体験しておくと安心できます。

当サイトでは、実際にTevauのカードでATMから10万円を引き出し、手数料がいくらかかったかを検証しています。手順と実額は下記の記事にまとめました。

\ 実際に10万円を引き出して検証しました /

3. 公式の告知を見る場所を決めておく

RedotPayの件も、最初に出たのは公式のヘルプセンターでした。SNSやまとめサイトで知るより数日早く、正確な内容が読めます。

Tevauの場合、確認先は次の2つです。

  • 公式サイト:tevau.io(公式サイトには「Tevauの唯一の公式サイトはtevau.ioです」と明記されています)
  • アプリ内のお知らせ:アプリを削除せずに残しておく。配信が止まると再インストールできなくなる場合があります
注意

Tevauを名乗るサイトは複数あります。公式サイト自身が「唯一の公式サイトはtevau.io」と書いているので、情報を確認するときはドメインを見てください。似た名前の別ドメインは、公式とは限りません。

4. 1枚に集中させない

RedotPayの件で実際に困ったのは、RedotPayしか持っていなかった人です。決済手段が1つだと、それが止まった時点で代わりがありません。

ただし、ここで注意したいことがあります。海外発行のカードを2枚持っても、規制を理由とした停止のリスクは分散できません。どれも日本の登録がないという点では同じ条件だからです。本当の意味での分散は、国内で発行されているカードや銀行口座を併用することです。

5. 税金の記録を残しておく

意外と見落とされがちですが、サービスが終了すると過去の取引履歴がダウンロードできなくなる可能性があります。確定申告で使う記録は、普段から手元に落としておくと安全です。

暗号資産で支払いをした時点で損益が確定するため、記録がないと後から計算できません。月に一度、履歴の画面を保存しておくだけでも違います。

これから作るか迷っている人へ

読者

止まるかもしれないなら、今から作るのはやめたほうがいいですか?

これは「何に使うか」で答えが変わります。一律におすすめもしませんし、一律に止めもしません。

使い方考え方
手元の暗号資産を、近いうちに使う・現金化したい目的に合う。使い切る前提なら、停止リスクの影響は小さい
日常の支払いをこのカードに寄せたい慎重に。メインの決済手段にすると、止まったときの影響が大きい
資産を置いておく場所として使いたい向いていない。日本の利用者保護の対象外で、この業態に共通する性質
発行手数料を払ってでも試しておきたい判断は分かれる。発行手数料は戻らない点に注意

筆者の考えを書いておくと、「使う分だけ入れて、使い切る」という使い方なら、現時点で過度に心配する必要はないと見ています。理由は、停止の告知が出たとしても、過去の例では残高が即日消えてはいないからです。

逆に、貯める場所として使うつもりなら、今から始めるのはおすすめしません。これはTevauが悪いという話ではなく、海外発行の暗号資産デビットカードという仕組み全体に言えることです。

判断する前に読んでおきたい記事

安全性・詐欺の可能性について、手数料や実際の使い勝手とあわせて検証しています。
→ Tevauカードは危険?安全性と詐欺の可能性を検証

RedotPayの停止の詳細と、既存ユーザーがやるべきことはこちらです。
→ RedotPay日本停止|既存ユーザーの対応と代わりのカード

Tevauの手数料や使い勝手、正直なデメリットは、実際に発行して使った記録をもとに別記事にまとめています。申し込みの手順は登録方法の記事で画面つきに解説しています。

\ 手数料の実額と正直なデメリット /

もし停止の告知が出たら、何をすればいいか

実際に告知が出た場合の動き方を、RedotPayの例をもとに整理しておきます。慌てて一度に動かそうとすると、かえって手数料で損をします。

  1. 告知の原文を読む。「新規登録の停止」なのか「既存サービスの終了」なのかで、やるべきことがまったく違います
  2. 終了の期限が書いてあるか確認する。期限が未定なら、数日で動く必要はありません
  3. 残高と、出金にかかる手数料を確認する。少額なら、使い切るほうが手数料より得な場合があります
  4. 取引履歴をダウンロードする。確定申告に必要です。サービス終了後は取得できなくなる可能性があります
  5. 代わりの決済手段を用意する。国内の銀行口座やカードを含めて考えます
このタイミングで増える詐欺に注意

サービス終了のニュースが出ると、「残高を移してください」「至急こちらで手続きを」といった偽の案内が出回ります。公式のアプリとサイト以外から来た連絡には対応せず、秘密鍵や認証コードは誰にも教えないでください。

よくある質問

Q. Tevauは今、日本から登録できますか?

A. 2026年11月6日時点ではできます。公式サイト・公式noteのいずれにも、日本向けの停止や制限の告知は出ていません。ただし状況は変わる可能性があるため、申し込む前に公式サイトで最新の案内を確認してください。

Q. Tevauは金融庁に登録されていますか?

A. されていません。これはTevauに限らず、RedotPay・bitfreeを含む海外発行の暗号資産デビットカードに共通する状態です。登録がないこと自体がただちに違法や詐欺を意味するわけではありませんが、日本の法律にもとづく利用者保護は受けられません。

Q. 金融庁の警告リストに載っていないなら安全ですか?

A. 安全の証明にはなりません。金融庁自身が「掲載がないことは無登録営業をしていないという意味ではない」と注意しています。実際、RedotPayもリストに載らないまま日本から撤退しました。

Q. 停止したら、残高はどうなりますか?

A. 事前に決まった扱いはなく、運営の案内次第です。過去の例(RedotPay・Bitget)では、告知から段階的に制限され、出金の期間が設けられました。ただし今後も同じとは限らないため、残高を必要以上に置かないことが最大の備えになります。

Q. RedotPayの代わりにTevauへ乗り換えても大丈夫ですか?

A. 決済手段として使う分には選択肢になりますが、「規制を理由とした停止」というリスクは分散できません。どちらも日本の登録がないという点では同じ条件です。乗り換えるなら、残高を置かない運用にすることをおすすめします。

Q. Mastercardのカードを持っていますが使えますか?

A. Tevau公式のQ&Aによると、Mastercard版は発行・利用ともに停止され、現在はVISAのみとなっています。これは日本向けの措置ではなくブランドの切り替えによるものです。詳細は公式の案内を確認してください。

まとめ

「Tevauは日本で使い続けられるのか」という問いに、確実な答えはありません。分かっていることだけを並べると、次のようになります。

  • 停止の告知は出ていない(2026年11月6日時点)。日本からの登録も利用もできる
  • 日本の登録がないという条件は、RedotPayと同じ。同じ理由で止まる可能性は否定できない
  • 金融庁の警告一覧に載っていないことは、安全の証明にはならない
  • 過去の例では、告知は突然出るが、残高が即日消えた例はない
  • いちばん効く備えは「残高を使う分だけにしておく」こと

海外発行の暗号資産デビットカードは、便利さと引き換えに「ある日止まるかもしれない」という前提を引き受けて使うものです。その前提を理解したうえで、止まっても困らない金額で使う。これが、どちらに転んでも後悔しにくい付き合い方だと考えています。

この記事は2026年11月6日時点の公式情報をもとにしています。状況が変わった場合は内容を更新します。

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